岡本太郎記念館

『ヤノベケンジ:太陽の子・太郎の子』

展示期間:2011年10月28日~2012年2月26日

岡本太郎記念館は、生誕100年の最後を飾る企画展を、現代日本のアートシーンをリードする美術家・ヤノベケンジ氏とともにつくることにしました。

大阪万博跡地を遊び場に育ったヤノベ氏は、早くから岡本太郎に注目。映像作品『太陽の塔、乗っ取り計画』をはじめ、正面から太郎にぶつかってきたアーティストです。

そのヤノベ氏が本展のために制作する大作『Sun Child』をひっさげて乗り込んできます。記念館に激震が走ることでしょう。

次代を担う若い才能から繰り出される斬新な発想、太郎とぶつかることで生まれる刺激的な試み。
生誕100年にふさわしいエキサイティングな体験をぜひご覧ください。

『もうひとりの太郎』

展示期間:2011年6月29日~10月23日

抽象度の高い造形と激しい原色の色使い。裸婦もなければ静物もない。岡本太郎は写実的な絵は描かなかった。それが岡本絵画に対する一般的なイメージだろう。

もちろんぼくもそうだった。戦時中や親族知人のデスマスクなど、特殊なケースを除いて太郎に写実画は存在しない。そう考えていた。実際、敏子も「岡本太郎に自画像はない」と言っていたのだ。

だが昨年、目を見張るデッサンがひょっこり出てきた。明らかに上野毛時代の太郎と敏子だ。敏子さえ忘れていた60年前の、そしておそらく唯ひとつの自画像。そして彼女を知る者ほどその描写力に驚く若き日の敏子。いずれも岡本絵画のイメージとは真逆の、静かでやさしい表情をたたえている。

本展はそうした身近な人の表情を書き留めた写実的な絵を一堂に会したものだ。人に見せるために描いたものはない。

ここにはぼくたちの知らなかったもうひとりの太郎がいる。まぎれもなくそれも太郎なのだ。

■同時開催 第14回岡本太郎現代芸術賞受賞作家作品展示 
会期中には今年第14回岡本太郎現代芸術賞の「岡本太郎賞」を受賞したオル太 と「岡本敏子賞」の望月俊孝氏の新作も登場します。こちらもどうぞご期待ください。

『生命の樹』

展示期間:2011年2月23日~6月26日

大阪万博のテーマプロデューサーを引き受けたとき、岡本太郎は大屋根をブチ抜く『太陽の塔』で進歩主義に否!をつきつける一方で、その胎内にダイナミックな小宇宙を構想した。それが『生命の樹』だ。

うねりをあげてのび上がる一本の樹に、単細胞生物から人類まで、進化の過程をたどる300体の生き物がびっしりと貼り付いている。

地下から天空へ貫いてのびる生命の時間。始原のときから営々と続く生命の生長と変貌。根源から立ちのぼり未来へと向かう生命の尊厳とダイナミズム。

まさしく岡本太郎にしかつくれない唯一無二の芸術だった。

だが万博閉幕後に撤去が進んでしまったために、残念ながらいまは当時の姿を見ることはできない。

そこで生誕100年を迎える記念すべき年に、この『生命の樹』を再現することにした。

手掛けてくれたのはフィギュア制作の世界チャンピオン・海洋堂だ。

写真でしか見ることのできなかった40年前のモニュメントを、ぜひ肌で直に感じて欲しい。必ずや新しい発見があるはずだ。

『化け文字~書家・柿沼康二の挑戦状~』

展示期間:2010年11月3日~2011年2月20日

いまを生きる若者たちが岡本太郎を求めています。
息苦しい閉塞感のなかで、嘘のない彼の生き方が眩しくみえる。

しかし岡本太郎は真似たり拝んだりする相手ではありません。
残された者の仕事は墓守じゃない。
そんなことをしたところで太郎と敏子は喜んではくれません。

やるべきことはただひとつ。
まっすぐぶつかることだけです。

嬉しいことに、ひとりのアーティストが太郎に果たし合いを挑んできました。
気鋭の書家・柿沼康二です。
腹を括っています。

さて、どんな闘いになるか....。
一緒にリングサイドでご覧になりませんか?

『街のなかの太郎』

展示期間:2010年6月30日~10月31日

金持ちに買ってもらうために描かれる絵、銀行預金のようにしまっておくための芸術なんて、
なんの意味があるか!

芸術は大衆のもの。岡本芸術の根幹にあるのはこの思想です。

絵を売らなかったのも、周囲の反対を押しきってウイスキーのオマケをつくったのも、芸術を大衆の生活の中に解放したいと考えていたから。
そんな太郎にとって、いつでもだれでもタダで見られるパブリックアートはまさに絶好のステージでした。

「太陽の塔」「こどもの樹」「若い時計台」「誇り」「縄文人」…、岡本太郎は全国に数多くの公共作品をつくりました。それは東北から九州まで全国に及び、いまも見る者を挑発し続けています。おそらく岡本太郎ほど数多くのパブリックアートを実現させたアーティストは他にいないでしょう。

本展は岡本太郎が街に放ったパブリックアートの数々を紹介します。美術館で観る作品とは一味違う「街のなかの太郎」を楽しんでください。

同時開催
会期中には第13回岡本太郎現代芸術賞「岡本敏子賞」の辻牧子さんの新作も登場します。こちらもどうぞご期待ください。

『岡本太郎の眼』

展示期間:2010年3月3日~6月27日

写真ではないのだ。岡本太郎の眼、岡本太郎の見たもの、岡本太郎その人がそこに浮かび出る。

動かし難い存在感、造形的な構成力。決定的瞬間などという言葉がヤワに聞こえるほど、きまっている。がそれは、まさに一瞬の、一瞥の火花。潔い。(岡本敏子)

1950年代から60年代にかけ、岡本太郎はカメラを首から何台もぶらさげて、集中的に日本各地を巡り、膨大な写真を遺した。スケッチ代わりの忘備録でもなければ、「作品」をつくろうとしたわけでもない。見たものに感動してただ夢中でシャッターを切っただけだ。

岡本太郎の視線がつかんだものがそのまま定着したそれは、まさしく「岡本太郎の眼」そのもの。そこには原初日本の気配がしっかりと刻印されている。二度ととらえることができない貴重な記録だ。

本展は岡本太郎の撮ったさまざまな写真を紹介する。ぜひこの機会に「太郎の視線」を追体験して欲しい。

『岡本太郎の「いきもの」 』

展示期間:2009年10月28日~2010年2月28日

人間でもない。動物でもない。
不思議な世界としか言いようのない生きものたち。
不思議な“いのち”が、なまなましく、こちらに迫ってくる。
これは岡本太郎なのか。それとも彼の見つめている、
向こうの世界の象(かたち)なのか。
──でも、生きている!

かつて岡本敏子はそう言っていました。
岡本作品に登場するさまざまな「いきもの」たち。それは岡本太郎の自画像なのかもしれません。

本展は、そんな「いきもの」たちを一堂に会します。
ギョロギョロっとした目玉が浮遊する空間のなかで、太郎の描く生命(いのち)のダイナミズムを体感してください。

併せて、 “幻の”近鉄バッファローズのシンボルマークを初公開します。そのユーモラスな表情は、長年愛された決定バージョンとはまったく別のデザイン。
お蔵入りしていた作品が50年ぶりに姿を現します。

なお、会期中には第12回岡本太郎現代芸術賞「岡本太郎賞」を受賞した若木くるみさん と、「岡本敏子賞」の長雪恵さんの新作も登場します。こちらもどうぞご期待ください。

『湧きあがるイメージ』

展示期間:2009年7月1日~10月25日

最初に「こういうもの」を表現したいという衝動がある。次にそれを具体化したいという情熱がおこる。自分のうちにあるものを早く外に投げ出してしまいたいから急ぎデッサンをはじめる。

それが岡本太郎の創作プロセスでした。

彼は、湧きあがってきたイメージを自らの手が正確にとらえるまで、エスキースを繰り返しました。それがイメージ通りであるかを何度も自分自身に問いかける。岡本太郎は決してその場の思いつきで作品をつくっていたわけではないのです。

「こういうもの」を描きたい。太郎が残した膨大なエスキースには、彼の肉体に宿ったその衝動が生々しい痕跡として刻まれています。

本展は、下絵・デッサン・スケッチなどのさまざまなエスキースを一望することで、岡本太郎の創作プロセスの一端を体感しようとするものです。

完成作品とは違うアウラを発する「もうひとつの太郎」をどうぞお楽しみください。

『明日の神話』40年の軌跡

展示期間:2009年2月25日~6月28日

2008年11月、メキシコでの完成から40年の時を経て、『明日の神話』は終の住み処となった渋谷にその姿を現しました。

悲惨な状態で放置されていたこの作品と岡本敏子が奇跡の再会を果たして5年。

数奇な運命に翻弄された『明日の神話』は多くの人の思いを集めてみごとに蘇り、当時の色を取り戻したのです。

『明日の神話』にはたくさんの情熱と志が詰まっています。そして高度な修復技術が惜しみなく注がれています。

いまここにある『明日の神話』は、太郎と敏子からバトンを受け取った現代に生きるぼくたちが、みんなでつくりあげた作品なのです。

本展は、修復の歩みを中心に、最初期のデッサンから渋谷への設置に至る40年の軌跡を振り返るとともに、同じホテルに制作予定だった『豊穰の神話』の下絵などの関連作品を通して、『明日の神話』をめぐる物語をたどっていきます。

『岡本太郎の「遊ぶ字」』

展示期間:2008年12月3日~2009年2月22日

そもそも字と絵の表現は一体のものだった。象形文字のいわれや変遷などをたどらなくとも、無心に楽しんで字を書いていると自然に絵になってしまう。 遊ぶ字だ。そこに、生きる喜びがふくれあがってくる。まさに芸術。
岡本太郎


岡本太郎は数多くの書を遺しました。それは字とも絵ともつかない独創的なもので、まさしく岡本芸術の真骨頂。岡本芸術を代表するジャンルのひとつに位置づけられるべきものでしょう。

文字とつきあう太郎のスタンスは「遊ぶ」です。だから「遊ぶ字」。

本展では、1981年に出版された作品集「遊ぶ字」の原画を初めて公開します。絵画や彫刻とは違った世界に遊ぶ岡本太郎をぜひ体感してください。

尚、2009年1月14日(水)より第11回岡本太郎現代芸術賞「岡本敏子賞」を受賞した上田順平さんが、新作を展示します。どうぞご期待ください。

『岡本太郎の手』

展示期間:2008年9月3日~11月30日

世界をこの眼で見抜きたい。眼にふれ、手にさわる。
すべてに猛烈に働きかけ、体当たりする。
ひろく、積極的な人間像を自分自身につかむために。


岡本太郎は『手』をモチーフにした作品を数多く残している。
絵画だけでない。彫刻、家具、プロダクト……、さまざまな表現領域で手を繰り返し描いてきた。
手は、太郎にとって『眼』と並んで世界を感知する重要な武器であり、世界と自分をつなぐ窓だったのだろう。
太郎は自らの手の感覚を信頼し、大切にしていた。

単に線と色の、視覚的な、画面の上だけの絶対美なんて空虚だ。
具体的に、生活的にぶつかってくる、現実感のあるもの、
「パルパーブル」(手にふれることのできるもの)がほしいのだ。


この展覧会では、手、そして足や眼をモチーフにした作品を一堂に会して俯瞰してみたい。
世界を見抜こうとした太郎の感性を感じて欲しい。

岡本太郎記念館開館10周年記念『太陽の塔―万国博に賭けたもの』

展示期間:2008年4月23日~8月31日

岡本太郎記念館開館10周年を記念し「太陽の塔-万国博に賭けたもの」展を開催いたします。1970年の日本万国博を象徴するモニュメントとなった「太陽の塔」はテーマ「人類の進歩と調和」を具現化するテーマ館であり、岡本太郎最大の彫刻作品です。建築技術の粋を集めたパビリオンが並び、モダニズム一色に彩られた万国博の会場に「べらぼうなものを作る」と公言した岡本太郎は、万国博を人種、国籍、言語を超えた人類の「祭り」とすべくこの塔を打ち出しました。塔内には生命進化の過程をたどる「生命の樹」を内包し、過去・現代・未来に分けられた展示空間には、地球に生命が誕生して以来、根源のエネルギーが現在を貫き未来に吹き上がるという生命讃歌が空前のスケールで展開されました。その造形と空間展示は岡本太郎の芸術思想と哲学が凝縮した集大成ともいえます。

本展は、万国博当時の「太陽の塔」の全貌を映像で紹介するコーナーに加え、新たに発見された最初期のスケッチや岡本太郎自身のことばを交えて制作のドキュメントをたどります。万国博に賭けた岡本太郎の思いを体感してください。

『MAYA MAXXのさようなら』

公開制作:2008年1月17日~1月27日
展示期間:2008年1月17日~4月20日

ついに、というか、やっぱり、というか、とうとうMAYA MAXXが終わりのない旅に出ることになった。これまで積み上げてきたすべてをご破算にして、段ボールひとつで世界に出ていくのだ。
倒れる日までMAYA MAXXであり続ける。最後までMAYA MAXXをやり通す。彼女はきっとそう覚悟を決めたのだろう。

話を聞きながら、太郎のようだと思った。「太郎は生まれたときから太郎だったわけじゃない。決意して、覚悟を決めて太郎になったの」と語る敏子の笑顔を思い出した。
「太郎さんに誉められる絵を描きたいとは思わない。ただ、太郎さんに叱られないような人間になりたいだけ」
MAYA MAXXはそう言った。

そんな彼女を太郎にぶつけてみたい。そしてここから世界に送り出したい。
ぼくの願いに彼女が応えてくれる。「個展」ではない。展示作品のすべてをぼくたちの目の前で描いてくれるのだ。

ここに来て、MAYA MAXXの魂に触れて欲しい。1回限りの特別な瞬間に立ち合って欲しい。
MAYA MAXXに乾杯!

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Taro Okamoto Memorial Museum