『明日の神話』40年の軌跡

展示期間:2009年2月25日~6月28日

2008年11月、メキシコでの完成から40年の時を経て、『明日の神話』は終の住み処となった渋谷にその姿を現しました。

悲惨な状態で放置されていたこの作品と岡本敏子が奇跡の再会を果たして5年。

数奇な運命に翻弄された『明日の神話』は多くの人の思いを集めてみごとに蘇り、当時の色を取り戻したのです。

『明日の神話』にはたくさんの情熱と志が詰まっています。そして高度な修復技術が惜しみなく注がれています。

いまここにある『明日の神話』は、太郎と敏子からバトンを受け取った現代に生きるぼくたちが、みんなでつくりあげた作品なのです。

本展は、修復の歩みを中心に、最初期のデッサンから渋谷への設置に至る40年の軌跡を振り返るとともに、同じホテルに制作予定だった『豊穰の神話』の下絵などの関連作品を通して、『明日の神話』をめぐる物語をたどっていきます。