『遊ぶ字』

2000年4月5日~7月3日

「遊ぶ字」という画集がある。全部文字だが、まるで絵のよう。”楽”という字は、にこにこして、いかにも楽しそうだし、”絵”という字は、本当に絵筆を とって絵を描いている人間に見える。お茶目な太郎さんのいたずら心があふれている。
岡本太郎にとって、書と絵とは区別がない表現手段だった。もともと漢字は象形 文字だから、彼には記号化される前の、そのものの形が見えてしまうのだ。しかも、極彩色の色も自然に浮かんでくる。まさに、字でもあり、絵でもある。 岡本太郎の ” 遊 び ” を見てほしい。