『街のなかの太郎』

展示期間:2010年6月30日~10月31日

金持ちに買ってもらうために描かれる絵、銀行預金のようにしまっておくための芸術なんて、
なんの意味があるか!

芸術は大衆のもの。岡本芸術の根幹にあるのはこの思想です。

絵を売らなかったのも、周囲の反対を押しきってウイスキーのオマケをつくったのも、芸術を大衆の生活の中に解放したいと考えていたから。
そんな太郎にとって、いつでもだれでもタダで見られるパブリックアートはまさに絶好のステージでした。

「太陽の塔」「こどもの樹」「若い時計台」「誇り」「縄文人」…、岡本太郎は全国に数多くの公共作品をつくりました。それは東北から九州まで全国に及び、いまも見る者を挑発し続けています。おそらく岡本太郎ほど数多くのパブリックアートを実現させたアーティストは他にいないでしょう。

本展は岡本太郎が街に放ったパブリックアートの数々を紹介します。美術館で観る作品とは一味違う「街のなかの太郎」を楽しんでください。

■会期中には第13回岡本太郎現代芸術賞「岡本敏子賞」の辻牧子さんの新作特別展示も行ないました。