顔は宇宙だ。

2021年7月14日(水)〜2021年11月14日(日)

 

 

 

顔は宇宙だ。

顔は自であり、他であり、全体なのだ。

そのど真ん中に眼がある。それは宇宙と一体の交流の穴。

世界の美のあらゆる層に、なんとさまざまの顔があり、また眼があるのだろう。

まん丸い眼、とがったの、凹んだ穴ぼこ、あらゆる眼がにらみ、

挑みあい、絶対をたしかめあう。

ひとつの顔の宇宙のなかに、また無限の顔、そして眼玉が光っている。

言いようのない実在感をもって。

―岡本太郎―

 

 

顔は宇宙であり、眼は交流の穴である。

そう考える岡本太郎にとって、顔は特別なモチーフでした。

じっさいどの作品を見ても、そこにはかならず顔があり、眼があります。

太郎が描いたのが “宇宙”であり、“いのち”だったからです。

画面いっぱいにひろがってさまざまな表情を見せる顔。

生命力をたぎらせながらこちらを睨むギョロっとした眼。

本展では、岡本芸術とぼくたちをつなぐ大切な回路である「顔」に焦点をあて、

太郎が生涯にわたって描きつづけた多彩な顔をご覧いただきます。

岡本太郎記念館館長 平野暁臣