『対極』

2004年7月7日~10月4日

対極は岡本太郎の芸術論であり、生き方そのものでもある。
二つの極に引き裂かれてある。これは青春期の太郎のなまなましい実感であった。彼は憂悶し、絶望する。
だがやがて彼は、引き裂かれてあることをもっと意思的に引き裂くこと、あらゆる生の場で、方法にまで深めることで、それを乗り超える。
岡本太郎は対極と化したのだ。