写真展 『神秘』

2004年1月5日~4月5日

岡本太郎の写真は、ただ眼に見える対象を写しとっているのではない。その現象の本質、深い存在感の根源を見透している。
そして彼にはシャーマン的資質があった。
何でもないようなものに、神秘を感得してふるえあがる。
内藤正敏さんは民俗学の学究であり、山伏の修行もした宗教家であり、そして優れた写真家だ。この人が岡本太郎の写真に惚れ込んで、暗室にこもりきり、岡本太郎がシャッターを押したときに感じとっていたものを、是非焼いて見せたいと、寝食を忘れて没頭してくれた。
希有のコラボレーション。写真史に残る、事件といっていい。