岡本太郎記念館開館10周年記念『太陽の塔―万国博に賭けたもの』

展示期間:2008年4月23日~8月31日

岡本太郎記念館開館10周年を記念し「太陽の塔-万国博に賭けたもの」展を開催いたします。1970年の日本万国博を象徴するモニュメントとなった「太陽の塔」はテーマ「人類の進歩と調和」を具現化するテーマ館であり、岡本太郎最大の彫刻作品です。建築技術の粋を集めたパビリオンが並び、モダニズム一色に彩られた万国博の会場に「べらぼうなものを作る」と公言した岡本太郎は、万国博を人種、国籍、言語を超えた人類の「祭り」とすべくこの塔を打ち出しました。塔内には生命進化の過程をたどる「生命の樹」を内包し、過去・現代・未来に分けられた展示空間には、地球に生命が誕生して以来、根源のエネルギーが現在を貫き未来に吹き上がるという生命讃歌が空前のスケールで展開されました。その造形と空間展示は岡本太郎の芸術思想と哲学が凝縮した集大成ともいえます。

本展は、万国博当時の「太陽の塔」の全貌を映像で紹介するコーナーに加え、新たに発見された最初期のスケッチや岡本太郎自身のことばを交えて制作のドキュメントをたどります。万国博に賭けた岡本太郎の思いを体感してください。